こんにちは。女性の海外ライフスタイル研究所、代表のまつなおです。
海外で20年間暮らしてみて、「これはよかったな!」と思えることは、自分らしく生きられること。日本と違って周りの目を気にしたり、立場の違いによる忖度なども全くない。年上だから、若いから、オトコだから、オンナだから、そんなの一切ない。
「自分が思うように生きたらいい。」みんなが自分らしさを追求して生きていて、周りもリスペクトやサポートで見てくれる空気感が心地よいんですね。具体的に、これは体験できてよかったなと思うことをシェアしたいと思います。
とにかく声を出して。相手に自分の意思を伝えるのがアメリカ文化
アメリカ人の主人は、誕生日やクリスマスなどの記念日が近づくと、「ボクは、これが欲しいと思っている。」と、超ストレートに「欲しいもの」を伝えてくるんです。具体的な商品のカタログを見せられたこともあったっけ。最初は、あまりにも唐突過ぎて「はっ?なんですかそれ?」と戸惑いましたよ。
ある年のクリスマスにオットは、私にプレゼントを用意していてくれていなかったことがあって「あれ?クリスマスだよね?」と、念のためクリスマス当日に確認をしみると「あぁ、あなたはボクに欲しいものを伝えてくれていなかったですよね。」と、プレゼントを用意していないのはわたしのせいになったことがありました。
このとき、この国では、「欲しいもの」があった場合には、「これが欲しい」ということを口に出して相手に伝えなければ、自動的に手に入ることは無いのだ。相手が察することを期待してはいけないんだと理解しました。
逆を言えば、「欲しいもの」を明確にし、アウトプットをすることで、かなりの高確率で手にすることができるというのも言えます。
オットとの出会いもアウトプットがきっかけだった
オットと出会う前に遡ります。2004年にラスベガスの学校で英語の勉強をしていた時のこと。当時、35歳のわたしはクラスメイトよりもだいぶ年上だったので、わたしの年齢に近い、学校の講師や教授がいつも懇意にしてくださっていました。
日本に帰りたくなかった私は、そのことを先生に相談すると、「アメリカ人の彼氏つくっちゃえば?」「彼氏が欲しいって、口に出して周りの人たち意思を伝えなさい。」と、諭されます。素直な私は、「日本には帰りたくないんです!」「私は独身です!」「彼氏募集中です!」と、会う人、会う人に伝えることを実践し始めます。
その甲斐あって、「近所の〇〇君はどう?」などと、アメリカ人の友人知人、相談した教授陣からも、たくさんの彼氏候補者を紹介されて、それなりにデートの機会に恵まれました。
オットと出会ったのは、ロサンゼルスの知人宅。「ナオコサン二紹介シタイデス」と、いうことで、そのとき初めてデートしたのが今のオット。(それから2か月後に結婚)
学校の先生から「自分が欲しい現実は、口に出して言え!」と、教えてもらっていたことと、それを素直に実行できた私がいたことで、オットと出会うことができたんです。もし「自分の思い」を内側に秘めただけで黙っていたら、奇跡は起きなかったんじゃないかな。
「自分ファースト」で生きていい。アメリカ人の生き方を取り入れてみる
わたしの母は昭和15年生まれで、第二次世界大戦の影響を大きく引きずった東京で幼少期を生きてきた人です。わたしが生まれた時既に戦争は遠い昔のことでしたが、「欲しがりません勝つまでは」という食料が無かった時代のプロパガンダを知らぬ間に母から伝授されていたのだろうと思います。「欲しがること=悪」という呪縛が心のどこかに住みついていて、素直に欲しいものを欲しいと言わなず、欲しくても我慢する子に育っていたのだろうと思います。
アメリカに来てからは、どこまでも「Me Me Me!」な人たちに囲まれて、言ったもん勝ち、やったもん勝ちで、誰にも遠慮しないポジティブな人たちに影響されています。「欲しいものは欲しいと言っていいんだよ。」「我慢しなくていいんだよ。」「人生は思うがままに生きられるんだよ。」という考え方と出会えて、上から押さえつけられていた昭和の重い蓋を外すことができました。
日本で培った謙虚さを捨てろということではなくて、自分が欲しい現実にフォーカスすることで、自分が望む現実を創り出すことができるという「自分ファースト」な生き方の選択ができるということ。
スーパーポジティブなアメリカ人の主人と一緒に暮らしてからというもの、「察してもらう」期待をやめて、なんでも口に出して明確にアウトプットするようになりました。すると、自分の「思い」に素直に「自分らしく」生きることができるようになったんです。
人生、遅すぎることなどない。思った時がそのとき
わたしが自分の人生に対して「このまんまでいいのかな?」を感じて「アメリカで暮らす」ことを真剣に考え始めたのは、35歳の時でした。昭和の母の教えがずっと足かせになっていたのは確かだろうと思います。でも、人生の軌道修正はいつでも可能。思った時がそのときであり、一歩踏み出すことができれば、自分らしい生き方が必ず見つかります。
もしみなさんが、思った通りの人生を歩んでいないとしたら、「欲しいものを欲しい。」と口に出して言ってみることから始めてみてください。自分の中で何かが変わり始めるのを体感できるでしょう。
0コメント